【決定版】飲み比べセットの『最適な点数』は3or5?顧客単価が上がる種類数の決め方

飲み比べセットの最適な点数を3種と5種で比較し、居酒屋やバルの顧客単価アップにつながる種類数の決め方を解説するブログ記事です。

飲み比べセットを導入したいけれど、何種類にするのが一番オーダーされやすいのか分からず、メニュー化が止まっていませんか。

「3種にしたら物足りないかな。でも5種にすると重くて頼まれない気もするし……。」

そんなふうに、メニューの前で手が止まってしまうオーナーさんを、私たちは何度も見てきました。

忙しい営業の合間に、ノートに「飲み比べセット案」と書いて、点数と価格を書いては消している。

閉店後、静まり返った店内でレジを締めながら、「もうひと声、客単価が上がったらなあ」と天井を見上げる。きっと、そんな夜もあったのではないでしょうか。

ここでは、東京・埼玉・神奈川の業務店様にお酒を届けてきた私たち亀屋矢崎商店の経験から、飲み比べセットの「最適な点数」と、客単価を上げるための具体的な組み立て方をお伝えします。

うちの会社がお手伝いしてきたバルや居酒屋さんの実例も交えながら、「うちの店ならどうするのが一番良いか」をイメージできる内容にしました。

目次

飲み比べセットの最適な点数は「3種」が基準、「5種」が上位版です

結論からお伝えすると、飲み比べセットの点数は「まず3種を基準にし、上位版として5種を用意する」のが最もオーダーされやすく、客単価も上がりやすい構成です。

理由は大きく3つあります。

1つ目は、お客様にとって「ちょうどいい量」と感じやすいからです。

2つ目は、「3つの違い」があると味の差が分かりやすく、満足感につながりやすいからです。

3つ目は、現場のオペレーションや在庫管理の負担を抑えられるからです。

特に初めて飲み比べセットを導入するお店では、いきなり5種だけにしてしまうと、量も価格もハードルが上がり、メニュー上は目立つのに、実際の注文はあまり入らない、ということがよく起こります。

まずは「3種でしっかりと出る土台」を作り、その上で、常連さん向けや特別な日の提案として5種を積み上げる。

この二段構えが、実際の現場でもっとも成功しやすい形です。

なぜ3種の飲み比べセットが一番オーダーされやすいのか

心理的に「頼みやすい」「飲み切れる」と感じる点数です

カウンター越しにお客様と話していると、よくこんな声を聞きます。「いろいろ飲んでみたいけど、そんなに量は飲めないんだよね。」

2種だと、変化は感じられるけれど「飲み比べした!」という満足感は少し弱くなります。逆に4種、5種と増やしすぎると、「おいしそうだけど、今日はそこまで飲めないかも」とブレーキがかかります。

その真ん中にあるのが3種です。3種類なら、1杯を小さめの60〜80mlにしてもトータルでは1〜2杯分程度。

「友だちとシェアしたらちょうど一巡でなくなる量だね。」そう感じてもらえるバランスです。

味の違いがはっきり伝わる「3つの軸」が作りやすいです

3種だと、「何を比較させるセットなのか」がとても作りやすくなります。

例えば日本酒なら、「スッキリ」「フルーティ」「しっかり」といった香りや味わいの違いを一目で分かるように並べることができます。

クラフトビールなら、「ラガー」「ペールエール」「IPA」のように、スタイル違いを3つ並べて“世界観”を伝えることもできます。

お客様は、3つの中で「どれが一番好きだったか」を選びやすくなります。

その結果、次の一杯につながったり、「今度来たら、このタイプをもう少し飲んでみたい」といった会話が生まれやすくなります。

オペレーションと在庫管理の負担を抑えやすいです

飲み比べセットは、どうしてもグラスの数が増え、冷蔵庫のスペースも取ります。

忙しい時間帯に5種類のボトルを出して、5つのグラスを用意して……となると、スタッフの負担も大きくなります。

3種なら、冷蔵庫の中に「飲み比べ用の定位置」を3本分作っておくだけで運用ができます。

新しいスタッフにも、「飲み比べはこの3本です。」とすぐに共有できます。

実際、私たちの営業スタッフも、吉祥寺や武蔵野エリアのお店をまわる中で、「うちはまず3種から始めて、本当に助かりました。」という声をたくさんいただきました。

オーダーが入りやすく、現場も回しやすい。それが、3種セットを基準におすすめしている大きな理由です。

5種の飲み比べセットは「体験価値」と「客単価アップ」の武器です

では、5種の飲み比べセットは不要かというと、まったくそんなことはありません。

むしろ、3種セットがしっかり動くようになったお店ほど、「5種セット」が強力な武器になります。

5種セットは「今日はじっくり楽しみたい」お客様に刺さります

5種になると、量も価格も3種よりは上がります。その代わりに、お客様の頭の中ではこう切り替わります。

「今日はこのお店の日本酒を、一通り体験してみたい。」

「記念日だから、ちょっと贅沢に飲み比べてみよう。」

つまり、5種セットは「喉の渇きを潤すための一杯」ではなく、「その夜の主役」になります。写真映えもしやすく、SNSにアップしたくなる見た目にもできます。

結果として、お店の印象が強く残り、「あのお店、飲み比べが楽しかったよね。」と人に語りたくなる存在になります。

3種と5種の二段構えで、自然なアップセルが生まれます

メニューにこう書いてある場面を想像してみてください。

「日本酒飲み比べ 3種セット 1,800円」

「日本酒飲み比べ 店主おすすめ5種セット 2,800円」

最初は3種セットに目がいきますが、5種セットの説明に「季節限定」「希少銘柄入り」などの言葉が添えてあると、「せっかくだから、5種の方にしようか。」と心が揺れ動きます。

これは、私たちが実際にお手伝いした吉祥寺のワインバルでも起きた変化です。

実例:吉祥寺のワインバルが「3種+5種」で客単価700円アップした話

吉祥寺駅から少し歩いた路地裏で、カウンター中心のワインバルを始めた30代の佐藤オーナー(仮名)さんがいました。

オープンから1年。お店はいつもほどよく賑わっているのに、月末になるとレジの数字がどこか物足りない。

「グラスワインは出ているんだけど、客単価がもうひと声欲しいんですよね。」

そんな相談を、うちの営業にしてくださったのがきっかけでした。

最初、佐藤さんは「ワイン5種飲み比べセット」のみを考えていました。

「せっかくなら、いろんなワインを知ってもらいたいので。」その気持ちはとてもよく分かります。

でも、席数や客層、オペレーションの状況を伺うと、「まずは3種セットを“入口”にした方が、お客様もスタッフも無理なく続けられそうです。」という話になりました。

そこで、私たちは次のような構成をご提案しました。

  • ワイン3種飲み比べセット
    「白・オレンジ・赤の3種で、味わいの違いが一気に分かる」構成。
    1杯あたり60ml程度。
  • ワイン5種飲み比べセット
    「その日のおすすめを5種、少しずつ楽しめる」構成。
    1杯あたり40ml程度。

メニューには、「まずは3種で、自分の“好き”を見つける。」「ワイン好きの方には、5種セットでその日のラインアップを一気に。」と、役割の違いが伝わるような言葉を添えました。

導入から2か月。佐藤さんが、少し照れくさそうに教えてくれました。

「平均の客単価が、だいたい700円くらい上がったんです。」

「金曜日なんて、3組に1組はどちらかの飲み比べを頼んでくれてます。」

何より嬉しかったのは、「ワインの話をする時間が増えて、常連さんとの距離が前よりぐっと近くなった気がします。」という言葉でした。

飲み比べセットは、売上のためだけではなく、「お客様と会話を楽しむための仕掛け」にもなります。これは、日々現場を回る営業として、本当に実感していることです。

飲み比べセットの点数を決める前に考えたい「5つのチェックポイント」

種類数を決める前に、ぜひ次の5つをチェックしてみてください。

1.飲み比べセットの目的は何かをはっきりさせることです

「とにかく客単価を上げたいです。」
「新しい日本酒を知ってもらいたいです。」
「在庫の回転を良くしたいです。」

目的が違えば、最適な点数や価格帯も変わります。欲張って全部を一度に狙うと、メニューのコンセプトがぼやけてしまいます。

例えば、

  • 新規のお客様に店の看板酒を知ってもらいたい場合は、3種セットで入口を広くする。
  • 常連様が多く、ゆっくり飲まれる店では、5種でじっくり楽しんでもらう。

このように、「誰に何をしてもらうための飲み比べか」を最初に決めておくことが大切です。

2.お客様の「飲める量」と滞在時間をイメージすることです

同じ3種でも、客層や滞在時間によってちょうど良い量が変わります。

  • 若いお客様が多く、2〜3軒目として使われるバル
  • じっくり腰を据えて飲まれる和食店

前者では、1杯60ml×3種(合計180ml)くらいが軽やかです。

後者では、1杯80ml×3種(合計240ml)にして、ゆったり楽しんでいただくのも良い選択です。

5種セットの場合は、1杯あたり40〜50mlに抑えて、トータルの量を3種セットと大きく変えないようにすると、注文されやすくなります。

3.「3種」「5種」それぞれにテーマを持たせることです

ただ3本、5本を並べるよりも、「何を比べるセットなのか」が明確な方が、お客様は頼みたくなります。

例えば日本酒なら、

  • 3種:辛口〜旨口までの味わい違い
  • 5種:同じ蔵の造り違い(本醸造・純米・吟醸など)

クラフトビールなら、

  • 3種:スタイルの違い(ラガー・ヴァイツェン・IPA)
  • 5種:国や地域の違い(国内ブルワリー3つ+海外2つ)

テーマがあるだけで、「なんとなく飲む」から「違いを楽しむ」に意識が変わります。その変化が、「また来たい」に繋がります。

4.原価率は“広告費も含めた投資”と考えることです

飲み比べセットは、単品グラスに比べると原価率が高めになりがちです。だからこそ、「どこまでなら投資として許容できるか」を決めておくことが大切です。

多くのお店では、

  • 3種セット:原価率35〜40%前後
  • 5種セット:原価率30〜35%前後

くらいのイメージで組むことが多いです。

その代わり、飲み比べで気に入ってもらったお酒を、次回以降はボトルや単品グラスで注文いただく。その流れまでを含めて「投資回収」として考えると、数字の意味が変わってきます。

私たちも、仕入れ担当が酒類ごとに分かれているので、「この価格帯なら、この組み合わせが安定して出ますよ。」といったアドバイスをさせていただいています。

5.スタッフが説明しやすい“ひと言コメント”を用意することです

せっかく飲み比べセットを作っても、スタッフがうまく説明できないと、メニューだけが浮いてしまいます。

おすすめは、1杯ごとに10〜15文字程度のコメントを用意しておくことです。

例えば、
「A:すっきり辛口で、最初の一杯に。」
「B:香り華やかで、フルーティ。」
「C:じっくり味わう、食中向き。」

このくらいの短さなら、忙しいときでも口に出しやすく、お客様の記憶にも残ります。

実際、うちの営業が一緒にコメントを考えたお店では、スタッフさん同士で「今日の推しコメント」を工夫し合うようになり、飲み比べの注文数が目に見えて増えました。

やりがちな失敗:「選択肢が多すぎる飲み比べセット」です

ここで、飲み比べセットの点数でやりがちな失敗も共有しておきます。

最初から5種だけにしてしまうことです

「せっかくなら5種類は飲んでほしいです。」

そう思って、最初から5種しかメニューに載せないパターンです。

一見魅力的ですが、

  • 量も価格もそれなりになる
  • 軽く1杯のつもりだったお客様には重く感じられる
    という理由から、思ったほど動かないケースがよくあります。

まずは3種で「頼みやすい入り口」を作ってから、5種で「もっと楽しみたい方」の受け皿を用意する方が、心理的なハードルを下げやすいです。

「全10種からお好きな5種を選んでください」というパターンです

メニューに載せられた10種類の銘柄の中から、5種類を自分で選ぶスタイル。魅力的に見えますが、お客様の頭の中は大忙しになります。

「どれがいいんだろう。」
「組み合わせを間違えたら嫌だな。」

選択肢が多すぎると、人は決めること自体がストレスになり、結果的に注文をやめてしまうことがあります。

これは、私たちが何軒ものお店で見てきた“もったいないパターン”です。

解決策はシンプルです。

  • 点数は3種と5種に絞ること。
  • 組み合わせはお店側で決めて、“おまかせ”スタイルにすること。

「私たちがいいと感じた順番でお出ししますね。」そんな一言があるだけで、お客様は安心して飲み比べを楽しめます。


亀屋矢崎商店だからこそお手伝いできる飲み比べセットづくり

私たち亀屋矢崎商店は、1961年開業の業務用酒販店です。

東京都武蔵野市に本社を構え、吉祥寺と相模原の2店舗を拠点に、東京・埼玉・神奈川(一部地域を除く)の業務店様へ自社便でお酒と食品をお届けしています。

小さな会社ですが、その分、従業員の顔も、お客様の顔もよく見える距離感で仕事をしています。

「配達の途中で、ちょっとメニューを見せてください。」

そんな会話が自然と生まれるのが、うちの会社の好きなところです。

私たちがお手伝いできることです

  • ビール、日本酒、焼酎はもちろん、ウイスキーやシャンパン、リキュールなど、世界の銘酒を組み合わせた飲み比べセットの提案。
  • 業態や客層、客単価に合わせた「3種」「5種」の点数設計と価格のバランスの相談。
  • スタッフの説明が楽になる、ひと言コメントやメニューテキストの作成サポート。
  • 季節に合わせた入れ替えや、在庫状況に合わせたラインアップの調整。

代表を含め、仕入れ担当・営業担当がそれぞれ酒類ごとの担当を持ち、「このジャンルならこの人」とすぐに顔が浮かぶ社内体制になっています。

だからこそ、「ちょっとマニアックなワイン」「この蔵の日本酒で揃えたい」など、細かい相談にもお応えしやすいのです。

まとめ:迷ったら「3種+5種」を基本に、うちの店らしい飲み比べを作りましょう

最後に、ポイントを整理します。

  • 飲み比べセットの最適な点数は、まず「3種」を基準にし、「5種」を上位版として用意する形がもっともオーダーされやすいです。
  • 3種は「頼みやすい入り口」として、5種は「じっくり楽しみたい方」や「常連さん向けの体験」として役割を分けると、客単価アップにつながりやすいです。
  • 点数だけでなく、目的、量、テーマ、原価、スタッフの説明しやすさまで含めて設計すると、日々の営業で無理なく続けられます。
  • 選択肢を増やしすぎず、3種と5種の二段構えで「選びやすさ」を守ることが、オーダーされるメニューづくりの近道です。

飲み比べセットは、ただの「お得なセットメニュー」ではありません。

お客様の「好き」が見つかるきっかけであり、オーナーさんやスタッフとお客様の距離を縮めるための、小さなしかけです。

閉店後の静かなカウンターで、「明日はどんな飲み比べをすすめようかな」とワクワクしながらグラスを磨く。

そんな時間が増えたら、きっとお店全体の空気も、少しずつ変わっていくはずです。

飲み比べセットの点数に迷ったら、私たちに一度ご相談ください

「うちの店の客層だと、3種と5種、どんなバランスがいいですか。」

「日本酒とワイン、どちらの飲み比べから始めるのが良さそうでしょうか。」

「この原価感で、魅力的なセットは作れますか。」

こんなご相談を、私たちは日々たくさんいただいています。

創業以来60年以上、世界の銘酒と食品を扱ってきた経験と、東京・埼玉・神奈川の飲食店様と一緒に悩んできた現場感覚で、あなたのお店に合った飲み比べセットを一緒に考えます。

飲み比べセットの「最適な点数」は、教科書の中ではなく、あなたのお店のカウンターの上で決まります。そのカウンターに並ぶ3つ、5つのグラスを、どんなお酒で満たしていくのか。

その答えを一緒に探していけたら、私たちもとても嬉しいです。

「うちの場合はどう考えればいいんだろう。」

そう感じた今が、ご相談のタイミングです。

どうぞお気軽に、亀屋矢崎商店へお問い合わせください。

あなたのお店らしさが伝わる、オーダーされ続ける飲み比べセットを、一緒に形にしていきましょう。

目次