リードタイムとは?|欠品と過剰在庫を同時に減らす発注のものさし

リードタイムは発注から納品までの期間です。納期との違い、短い・長い商品の発注の組み立て方、小ロット運用で欠品と在庫圧迫を減らす考え方を体験談付きで解説します。

忙しい営業の合間に発注して、「届くのはいつだっけ」と不安になったことはありませんか。

発注が遅れれば欠品が怖いですし、早すぎれば在庫が重くなります。ここでは、発注の迷いを減らし、在庫を“ちょうどよく回す”ための基本ワードであるリードタイムを、私たちの現場経験も交えてわかりやすく整理します。

目次

リードタイムの要約とポイント解説

リードタイムとは、発注してから納品されるまでにかかる時間や日数のことです。

飲食店の仕入れでは、リードタイムが長いほど欠品リスクが増え、短いほど小ロットで安全に回しやすくなります。ポイントは、納期が「いつ届くか(期限日)」なのに対し、リードタイムは「届くまでの期間」だという点です。

リードタイムを把握すると、発注のタイミングが読みやすくなり、冷蔵庫の圧迫や“うっかり欠品”を減らせます。

飲食店の発注がラクになるリードタイム活用術|欠品を防ぎ在庫を軽くする実践アドバイス(体験談つき)

リードタイムを味方にすると、発注は「勘」から「段取り」に変わります。段取りに変わると、欠品のヒヤヒヤと、月末の在庫の重さの両方が軽くなります。

私たちが日々お店を回っていて感じるのは、欠品や過剰在庫の原因が「発注量」よりも、実は「発注タイミングのズレ」で起きているケースが多いということです。

たとえば、吉祥寺エリアのバルで、週末にワインが想定以上に動くお店がありました。

オーナーさまは「金曜に足りなくなるのが怖いから」と木曜にまとめて多めに発注していましたが、納品までの期間が読めていないため、結局“多め”が積み上がって冷蔵庫がパンパンになっていました。

そこで私たちは、まず「その商品は発注から何日で届くか」を整理し、発注のルールを作り直しました。すると、必要以上に抱えなくても週末を安心して迎えられるようになり、「冷蔵庫を開けたときのストレスが減りました」と言っていただけました。

ここからは、現場で再現しやすいコツを、やることを絞ってお伝えします。

1)まずはリードタイムを「3区分」に分けてメモします

全部を完璧に把握しようとすると続きません。最初は次の3つで十分です。

  • 短い(すぐ届く):欠品しやすい主力を小さく回すのに向きます
  • 普通:定番を安定させる軸になります
  • 長い(時間がかかる):限定品・取り寄せ品は“先手”が必要になります

この3区分が頭に入るだけで、発注の優先順位がつけやすくなります。

2)欠品を防ぐコツは「使い切り日」から逆算することです

発注は「いつ頼むか」ではなく、「いつまでに必要か」から考えるとブレにくいです。

  • 週末に必ず出る商品は、週末前に届くよう逆算します
  • イベントや団体予約がある週は、さらに先回りします

納期(到着日)だけを見ていると、判断が遅れがちです。リードタイム(期間)で考えると、自然に先手が打てます。

3)在庫を軽くするコツは「小ロット発注+回数」で組み立てることです

リードタイムが短い商品ほど、一回の量を減らして回数で調整したほうが安全です。「一度にまとめて発注→余ったら不安→さらに控える→欠品」になりやすいからです。

逆に、リードタイムが長い商品は、“小さく試す”より“確保する”の方が安心になることがあります。ここは商品特性で変わるので、私たちはお店の客層と売れ筋を見ながら一緒に線引きします。

4)「納期」と「リードタイム」を混ぜないだけで、ミスが減ります

現場でよくある混乱が、

  • 納期:いつ届くか(期限日)
  • リードタイム:届くまでの期間
    が頭の中で混ざってしまうことです。
    混ざると「今日頼めば間に合うはず」が起きます。だから、発注メモには「納品日」ではなく、まず「何日かかる」を書くのがおすすめです。

ドリンクの発注量と在庫の持ち方を、席数や杯数の考え方から整理したい場合は、ここから読むと組み立てやすくなります。

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限定品や売上を伸ばす仕入れの考え方とあわせて、リードタイムを“利益につながる段取り”に落とし込みたい場合は、ここも役立ちます。

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亀屋矢崎商店はリードタイム設計から在庫の持ち方まで一緒に整えます

リードタイムを理解しても、「自店の売れ方に合う発注の型」に落とし込むところが一番むずかしいです。

欠品が怖い気持ちも、在庫が重い苦しさも、私たちは現場で何度も見てきました。だからこそ、机上の理屈ではなく、お店の客層・ピーク・冷蔵庫容量・定番と限定の比率まで含めて、無理なく回る発注の形を一緒に作ります。

私たち亀屋矢崎商店は、1961年創業以来、業務店さまへお酒と食品をお届けしながら、メニューづくりや提案も含めて伴走してきました。

強みは、世界の銘酒から定番までの幅広い扱いに加えて、店舗の実情に合わせて「在庫を重くしない導入」や「欠品しにくい段取り」を一緒に設計できることです。

発注が不安なとき、限定や季節商材を入れてみたいとき、まずは気軽に声をかけてください。リードタイムを味方にして、安心して売れる仕入れに整えていきます。

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