【利益を最大化】飲食店が失敗しない酒屋・酒販店の選び方|地域密着型と全国業者をどう比較するか

「地域の酒屋さんと全国業者、どっちに頼むべきなのか分からない。」

「飲食店向けの酒屋・業者を比較しているけれど、決め手がない。」

そんなお悩みはありませんか。

見積書を横に並べて、ビールの単価や焼酎の仕入れ値を何度も見比べる。でも、安い方に決めてしまって本当に大丈夫なのか。

在庫切れや配達トラブルがあったらどうしよう。

そう考えると、手が止まってしまうお気持ち、とてもよく分かります。

ここでは、「飲食店 酒屋 業者 比較」というキーワードでたどり着いてくださった方に向けて、うちの会社・亀屋矢崎商店が、日々飲食店さまと向き合ってきた一次情報をもとに、地域密着型酒屋と全国展開業者の違いを、感情面も含めて分かりやすく整理していきます。

結論を先にお伝えすると、私たちはこう考えています。

「どちらか一方だけ」ではなく、「自分の店の戦い方」に合わせて、メイン1社+サブ1社を組み合わせるのが、利益を残すうえでいちばん失敗しにくい選び方です。

そのうえで、どんな基準で比較すれば良いのか。ここから順番にお話ししていきます。

目次

結論から言います|飲食店が酒屋・酒販店を比較するときの軸は「安さ」より「総合利益」です

多くのオーナーさまが、まず最初に見るのは価格です。

ビール1本あたりいくらか。
焼酎のボトルはいくらか。

もちろん、価格はとても大切です。私たちも見積もりのご相談をいただいたときは、真っ先にそこを確認します。

ただ、実際に現場を見ていると、「数円の安さ」に目を奪われるあまり、もっと大きな損をしてしまっているケースが少なくありません。

例えば、こんなことが起きています。

・肝心な日に樽が足りず、スタッフが近くの量販店まで買い出しに走る。

・売れないお酒が棚に残り続けて、キャッシュが寝てしまう。

・メニュー提案がなく、ドリンクで客単価が上げられない。

これらは全て「見えにくいコスト」です。仕入れ価格の見積もりには出てきませんが、確実に利益を削っていきます。

だからこそ、飲食店が酒屋・酒販店を比較するときの軸は、

「いくらで買えるか」だけでなく、「どれだけ安定して、利益を残す営業ができるか」です。

この視点で見たとき、地域密着型の酒屋と全国展開の業者には、それぞれ違った強みと弱みがあります。

ここからは、それを一つずつ丁寧に見ていきます。

飲食店 酒屋 業者 比較でよくある3つの失敗パターン

まずは、私たちが現場で「もったいないな」と感じる失敗パターンからお伝えします。

1つ目|単価の安さだけで全国業者に全面切り替え

「ビールもサワーも、全国業者さんのほうが◯円ずつ安いんですよ。」

吉祥寺で小さなビストロを始めた佐藤さん(仮名)も、最初はそうおっしゃっていました。

オープン直前、複数の業者から見積もりを取られたそうです。数字だけを見ると、全国業者のほうがたしかに安く見えました。

ところが、オープンして3か月。こうしたお悩みが出てきました。

「ワインの提案がなくて、何を置けばいいのか分からなくなってきてしまったんです。」

「ハウスワインも、なんとなく選んだまま変えられていなくて。」

ドリンクの構成が固まらず、結果として客単価が上がらない状態が続いていました。樽の追加注文も「決まった締切時間を過ぎると翌日扱い」になるため、忙しい週末にヒヤヒヤすることも多かったそうです。

単価は安くなっているのに、トータルの利益が伸びていない。

これが、1つ目の失敗パターンです。

2つ目|「情」だけで地域の酒屋さんにすべてを任せる

逆のパターンもあります。

「先代の頃からお世話になっていて、もう50年の付き合いなんですよ。」三鷹の老舗居酒屋の二代目店主さんは、そう笑って話してくださいました。

ただ、そのあとにこう続いたのが印象的でした。

「でも正直、値段が今どうなっているのか、ちゃんと見たことがなくて。」

「日本酒も焼酎も、ラインナップが10年前からあまり変わっていないんです。」

情はとても大切です。私たちも、長くお付き合いしてくださるお客様には心から感謝しています。

ただ、「申し訳ないから」だけを理由に見直しをしないのは、お店の未来にとってはリスクになります。

価格や品揃え、サポート内容を数字として見直す機会を持たないまま、なんとなく続けてしまう。

これが2つ目の失敗パターンです。

3つ目|「比較の軸」がないまま、なんとなく決めてしまう

「正直、どこも同じように見えてきてしまって。」こう言われるオーナーさまも少なくありません。

見積もりは比べているのに、
・配達時間
・品揃えの特徴
・提案のスタイル
・メニュー作りのサポートの有無
などの比較軸が整理されないまま、なんとなく決めてしまう。

あとから「こんなはずじゃなかった。」と感じる原因の多くは、最初に「何を重視するか」が決まっていないことにあります。

ここでは、この3つの失敗を避けるために、地域密着型と全国業者の特徴を整理しながら、「自分の店に合う比較軸」を一緒に作っていきます。

地域密着型 酒屋のメリット・デメリット|顔の見えるパートナーになる存在です

まずは、私たちと同じタイプである「地域密着型酒屋」から整理します。

地域密着型 酒屋のメリット

顔が見える担当者がつきやすいことです

実際にお店に足を運び、客層やオペレーションを見ながら話ができます。

うちの営業スタッフも、ドリンクの提供スピードを見て「この動線だと、ハイボールのサーバーはカウンター側に回した方がいいですね。」と、その場で配置を提案することがあります。

柔軟な配達・対応がしやすいことです。

亀屋矢崎商店は、東京都・埼玉県・神奈川県(一部地域を除く)を自社便で回っているので、「今日は予想以上に樽が出そうです。」といった急なご連絡にも、エリア内であればできる範囲で調整しています。

ある土曜日の夜、相模原の居酒屋さんから「ハイボールの樽があと1本で終わりそうなんです。」とお電話をいただきました。

ルートの合間を縫ってなんとか1本お届けし、店主さんがホッとした声で「これで今夜を乗り切れます。」とおっしゃったのを、今でも覚えています。

地域の情報に強いことです。

「このエリアの20代はレモンサワーよりもフルーツ系サワーが出ています。」

「駅反対側のバルでは、辛口のスパークリングがよく動いています。」

そんな、数字には出ないローカルな情報を、私たちは日々の訪問の中で肌で感じています。その感覚をもとに、「この街なら、このお酒が響きそうです。」といった提案ができます。

「語れるお酒」が見つかりやすいことです。

地元の地酒や、少量生産のクラフトジン、輸入元の限られたワインなど。

「なんでこのお酒を置いているのか。」
「誰がどんな思いで造っているのか。」

そんな背景まで一緒にお届けできるのは、地域でじっくり品揃えを育ててきた酒屋ならではの強みだと感じています。

地域密着型 酒屋のデメリット

もちろん、いいことだけではありません。デメリットも正直にお伝えします。

配達できるエリアが限られていることです。遠方の店舗や、今後の出店エリアによっては、どうしてもお手伝いが難しい場合があります。

システム面では全国業者に劣ることがあります。

Web発注システムや在庫連携など、大規模投資が必要な仕組みは、全国展開の業者のほうが進んでいることが多いです。

うちも少しずつ改善を続けていますが、「どの端末からでも24時間リアルタイム在庫が見える」といったところでは、大手さんには正直かなわない部分もあります。

価格競争力は「得意分野」によって変わることです。

全ての商品で一番安い、ということは現実的にはありません。

輸入洋酒に強い、クラフトビールに強い、日本酒に強い、など、それぞれ得意分野があります。ここを理解したうえで付き合うことが大切です。

全国展開の酒類業者のメリット・デメリット|広域展開には心強い存在です

次に、全国規模で展開している業者について、現場目線で整理します。

全国業者のメリット

複数店舗をまとめて管理しやすいことです。

2店舗目、3店舗目と増やしていくとき、「どの店でも同じ銘柄を同じ条件で仕入れたい。」というニーズが出てきます。

その点、全国業者は物流網と価格条件が整っているため、チェーン展開には非常に強い味方になります。

発注オペレーションを標準化しやすいことです。

専用の発注システムやアプリが用意されていることが多く、スタッフ教育もしやすいです。夜の営業後にスマホから発注できる仕組みなどは、忙しい現場にとってありがたい仕組みだと思います。

定番商品の価格メリットが出やすいことです。

ビール、サワーベース、ハイボール用ウイスキー、炭酸など、全店舗でたくさん使うアイテムは、まとめて仕入れるほど単価が下がる傾向にあります。

客数が多い店舗では、この差が大きな利益の源泉になることもあります。

全国業者のデメリット

一方で、こんな声もよく伺います。

担当者が頻繁に変わり、関係が育ちにくいことです。

「ようやく店のことを分かってくれたと思ったら異動になってしまった。」そんな経験をされたオーナーさまも、少なくありません。

きめ細かな現場対応が難しいことがあります。

「閉店後のこの時間帯に、裏口から静かに納品してほしい。」「この週末だけ、特別に本数を増やしてほしい。」といった細かな要望は、ルールや仕組みの関係で対応が難しいケースもあります。

地域ならではの銘柄や、尖ったお酒は扱いが少ないことがあります。

全国的に流通する定番商品が中心になるため、「この街ならでは」の品揃えには限界が出ることもあります。

飲食店 酒屋 業者 比較のためのシンプルな整理表

選択肢が多いと、かえって選べなくなってしまいます。ここでは、比較の軸を4つに絞って、シンプルな表にしてみます。

比較ポイント地域密着型 酒屋全国展開 業者
価格得意分野で強み。交渉・相談しやすいです。定番商品の大量仕入れに強いです。
品揃え地域の地酒や個性的な銘柄が見つかりやすいです。全国的な定番商品が中心です。
配達・対応エリア内なら柔軟な対応が期待できます。ルールが明確で安定しています。
提案・サポート顔を合わせて、メニュー作りまで相談しやすいです。企画やキャンペーンは豊富ですが、個店対応は限定的なこともあります。

この表を見ながら、ぜひ一度、紙に書き出してみてください。

「自分の店がこれから伸ばしたいのは、どこなのか。」
「いちばん不安なのは、価格なのか、安定供給なのか、メニューなのか。」

ここがはっきりすると、「どの業者が自分に合うか」が一気に見えやすくなります。

店舗タイプ別|地域密着型と全国業者をどう組み合わせるか

ここからは、実際に私たちがサポートしてきた飲食店さまをモデルに、「おすすめの組み合わせ方」をお伝えします。

① 開業1年目・カウンター中心のバル・ビストロ

ペルソナ①のような、開業1年目の30代オーナーのケースです。席数は20席前後。ワインと料理のペアリングで勝負したいタイプのお店です。

このタイプの店舗には、

「メイン:地域密着型酒屋」+「サブ:必要なときだけ通販」

という組み合わせをおすすめしています。

実際に、吉祥寺でバルを始めた佐藤さん(仮名)の例では、こうでした。

開業準備の段階で、私たちは物件に一緒に入りました。

カウンターの長さ、バックバーの棚の高さ、冷蔵庫の位置。

それらを確認しながら、

「このスペースなら、グラスワインは常時8〜10種までが回しやすいですね。」

「料理の構成から考えると、最初は泡2、白4、赤4くらいで様子を見ましょう。」

といった形で、具体的な本数と銘柄を一緒に決めていきました。

オープンから3か月後。単価を少し高めに設定したグラスワインがよく出るようになり、「客単価が想定より800円ほど高くなりました。」と喜んでいただけました。

一方で、ビールの一部や輸入食材は、全国業者や専門商社をスポットで使い、コストを抑えています。

こうして、「売上に直結するお酒は相談しながら育てる。」「数量の多い定番品は、条件の良いところを組み合わせる。」というスタイルが、開業1年目のオーナーには相性が良いと感じています。

② 老舗居酒屋・地域密着の和風業態

次は、三鷹の老舗居酒屋の二代目店主さんのケースです。常連さんが多く、地元の方が世代を超えて通うお店でした。

ご相談のきっかけは、「日本酒のラインナップをもう少し若いお客様にも響くように変えたい。」というものでした。

最初に行ったのは、今置いている銘柄の棚卸しです。

売上データと照らし合わせながら、「実はここ数年ほとんど動いていない銘柄」を確認しました。

そのうえで、

「地元に縁のあるこの蔵の新しいシリーズを入れてみませんか。」
「メニューに“二代目おすすめ”のコメントを添えましょう。」

といった提案をし、少しずつ入れ替えていきました。

結果として、若いお客様が「こんなお酒があるんですね。」と会話をきっかけに注文してくださるようになりました。

常連さんも、「たまには二代目おすすめを飲んでみるか。」と、新しい銘柄にチャレンジしてくださるようになりました。

このケースでは、メインは地域密着型の私たちが担当しつつ、一部の限定酒だけは別ルートで仕入れて補う形になりました。

「付き合いを続けながら、中身を少しずつアップデートする。」

そんなやり方も、情を大切にしたいお店には合っていると感じます。

③ 2店舗目・3店舗目を見据えたモダン居酒屋

最後は、荻窪エリアで人気のモダン居酒屋のオーナーのケースです。すでに1店舗が軌道に乗り、2店舗目の出店を考えている段階でご相談をいただきました。

このとき、オーナーがおっしゃったのは、

「全店舗で使うお酒はなるべくまとめたい。」

「でも、街ごとの“ローカル感”は絶対に消したくない。」

ということでした。

そこで、私たちは次のような組み合わせをご提案しました。

・ビール、ハイボール用ウイスキー、サワーベース、炭酸など、全店共通の定番品は全国業者でまとめて仕入れる。

・日本酒、クラフトビール、地元ゆかりの焼酎などは、出店エリアごとに私たちのような地域密着型酒屋と組み、店舗ごとに「語れるお酒」を用意する。

こうすることで、原価の管理や仕入れの事務作業はかなりシンプルになります。一方で、お客様にとっては「この店、この街ならでは」の楽しさが残る仕組みになります。

多店舗展開を目指すオーナーほど、「一社完結」より「役割分担」という発想が大切です。

失敗しないための「酒販店選定チェックリスト」

ここまで読んでいただき、「うちの店はどう整理すればいいだろう。」と感じている方も多いと思います。

最後に、私たちがお客様と比較検討をするときに使っているチェックポイントをまとめます。

1. 配達エリア・時間帯・頻度

・自分の店舗はエリアに含まれているか。
・配達の締切時間と、納品時間は現場のオペレーションに合っているか。
・繁忙期や急な追加発注への対応方針が明確か。

2. 品揃えと得意分野

・ビール、日本酒、焼酎、ワイン、洋酒、リキュール、それぞれの品揃え。
・どのジャンルが得意なのか。
・食品やノンアルコール飲料も含めてトータルで提案してもらえるか。

3. 提案力と相談のしやすさ

・新メニューの提案や季節ごとの入れ替え提案があるか。
・試飲会や勉強会など、知識を深める機会を用意してくれるか。
・担当者が店舗まで足を運び、実際の現場を見たうえでアドバイスしてくれるか。

4. 価格と支払い条件

・単価だけでなく、配達料や手数料の有無も含めて比較しているか。
・支払いサイト(締日・支払日)は自店の資金繰りに合っているか。
・定番商品と差別化商品のバランスを考えたうえで、どこにコストをかけるか決めているか。

5. 会社のスタンスと相性

・地域との関わり方や、大切にしている価値観に共感できるか。
・長く付き合うイメージが持てるか。
・困ったときに「一番に顔が浮かぶ相手」になりそうか。

この5つの観点で、地域密着型と全国業者、それぞれを比べてみてください。

そのうえで、「メイン1社」「サブ1社」を選んでいくと、後悔の少ない仕入れ体制を作りやすくなります。

亀屋矢崎商店が飲食店の仕入れでお手伝いできること

最後に、私たち亀屋矢崎商店について、少しだけご紹介させてください。

私たちは、1961年に創業した東京・武蔵野の酒屋です。
東京・埼玉・神奈川(一部地域を除く)の業務店さまに、自社便でお酒と食品をお届けしています。

世界の銘酒から地域のお酒まで、幅広いラインナップを扱っていること。

お客様一軒一軒と顔を合わせながら、メニュー作りやドリンク構成から一緒に考えること。

この2つを、私たちはとても大切にしています。

営業スタッフは、ただ注文を受けるだけではありません。
「昨日の新メニュー、反応どうでしたか。」
「この街の他のお店では、こんなカクテルが流行り始めています。」
そんな会話をしながら、少しずつお店の“らしさ”を一緒に育てていくことを目指しています。

社長もスタッフも、武蔵野や相模原といった地域を心から愛しています。

地域の事業者さんにもっと頼ってもらいたい。

その想いがあるからこそ、忙しい時期の追加配達や、急なメニュー変更のご相談にも、「なんとか一緒に乗り越えられないか。」という気持ちで向き合っています。

仕入れに迷ったら、まずは私たちにご相談ください

ここまで読んでくださったということは、今まさに、酒屋・酒販店選びで悩まれているのだと思います。

「今お願いしている業者さんが悪いわけではないけれど、これで本当にいいのか不安。」

「地域密着型と全国業者、どう組み合わせるのがうちの店には合っているんだろう。」

「開業を控えていて、そもそも何から決めればいいのか分からない。」

そんなモヤモヤを抱えていらっしゃるなら、ぜひ一度、亀屋矢崎商店にご相談ください。

・現在の仕入れ条件の「見える化」。
・地域密着型と全国業者、それぞれの組み合わせ方のシミュレーション。
・開業前のドリンクメニューや設備の相談。

ここまでを、私たちは「まず一緒に状況を整理する」ところからお手伝いしています。

お問い合わせの時点で、決して「うちに切り替えてください」という話ではありません。

「今のままで大丈夫ですよ。」とお伝えすることもあります。
「ここを少し変えると、もっと楽になりますよ。」とアドバイスだけで終わることもあります。

それでも、もしお話を聞いていただき、「この会社となら一緒にやっていけそうだ。」と感じていただけたら、そこで初めて具体的なご提案をさせていただきます。

あなたのお店の利益を最大化できる酒屋・酒販店の選び方を、一緒に考えさせてください。

迷ったときに思い出してもらえる存在として、亀屋矢崎商店はいつでもお待ちしています。

目次